所沢航空記念公園
埼玉県内の県営公園として最大規模の公園が所沢航空記念公園(http://www.parks.or.jp/tokorozawa-kokuu/)です。
総面積50ヘクタールで、戦前の1911年に開設された日本で最初の飛行場である所沢飛行場の跡地に整備されました。日本で最初の飛行場ということは、日本で初めて飛行機が飛んだ場所でもあります。飛行場ができた1911年の4月5日に徳川好敏大尉がフランス製複葉機であるアンリ・ファルマン機を操縦し、高度10m、飛行距離800m、飛行滞空時間1分20秒の飛行をしたのです。
それ以来、陸軍所沢飛行場として終戦まで操縦訓練に使用されました。
そして、戦後はアメリカ軍に接収され、米軍所沢通信基地となりましたが、その後、地元市民の返還運動で1971年に通信施設を残して約6割の土地が返還されて、1978年に所沢航空記念公園として開園したのです。
園内には、全12面のテニスコート、野球場、サッカー、ラクロス、グラウンドゴルフなどができる運動場、野外ステージ、子どもたちに大人気のバッテリーカー、愛犬家たちの集いの場所とも言えるドッグランなどがあり、さまざまに楽しむことができるようになっているのです。
スポーツだけではありません。日本庭園茶室の彩翔亭は、大広間、本席、立礼席といったさまざまなタイプの和室を兼ね備えた茶室もあります。こういうところでお茶を楽しむイベントを開くことができるようになっているのもユニークと言えるでしょう。
また、航空公園は2008年の3月3日で開設30周年を迎え、その記念事業として茶園をリニューアルして、飛行機をモチーフとしたトピアリーや花壇等を新設しました。
バイクも停めることができる駐車場も完備されていて、駐車料金も2時間までは無料で、それ以上停める場合でも1時間につき100円なので、非常にリーズナブルで、ツーリングにはもってこいの場所と言えるでしょう。
広大な公園内をのんびりと歩くだけでも楽しいです。
時計塔の前のまっすぐな道や、放送塔を中心とした道などを歩いていると、かつてここが空港で、これは滑走路の名残なんだろうかと昔の空港に思いを馳せるというのもまた面白いことです。
また、飛行機好きにはたまらないのが、所沢航空発祥記念館です。ここでは、航空機の原理や航空技術、あるいはその飛行機の歴史などを多数の実機や映像などを用いて楽しみながら学ぶことができるようになっています。こういう形での航空記念館は全国にも類を見ないので、飛行機が好きという人や、飛行機に興味を持っていたり、ロマンを感じている人は楽しむことができるのではないかと思います。