自然を感じながらツーリング、雁坂トンネル

山梨県と埼玉県を繋ぐトンネル

雁坂トンネルは、山梨市と秩父市を繋ぎ、全長は6,625mと日本では、うみほたるのトンネルの次に長いです。
このトンネルができるまでには、長い歴史があります。
もともと、国道140号線が山梨県と埼玉県を繋ぎ通っていましたが、自動車の通行はできず、両県を繋ぐ走行できる国道はありませんでした。
一度東京を経由しないと、それぞれの県に入れない、不便な構造をしていました。

昭和30年代からすでに、このトンネルの構造はあり、昭和40年代に入ると道路調査が開始され、昭和63年に工事開始となり、平成8年にようやく完成します。
開通したことによって、両県を結び行き来する時間が大幅に短縮されます。
635億円という工事費がかかり、通行はどの車でも有料です。
現在は、原付から大型車まで通行できるようになっており、歩行者や自転車は通行できません。
有料のトンネルなので、埼玉と山梨のどちらの県から行くにしても、高速道路と同じような料金所を通過します。

開けた景色のツーリングコース

雁坂トンネルは、山の中にあるので、トンネルを抜けるには山道を越えていかないとなりません。
しかし、周辺には滝沢ダムや橋などがあり、開けた景色の中を走れます。
また自然が豊かなので、春であれば新緑の道を、秋であれば紅葉の道を走れます。
バイクも走ることができるので、車はもちろん、バイクで走っても爽快でしょう。

埼玉からでも山梨から訪れるにしても、トンネルの近くには、秩父ループ橋があります。
大きくループしている橋は、360度以上のカーブとなっており、ぐるりと回っていきます。
雁坂トンネルに入ると、6km以上の長く薄暗い道を進みます。
できてまだ新しいトンネルなので、道はとても綺麗です。
夏場であれば、トンネル内はとても涼しくなっており、外は暑いので、その気温差に驚くかもしれないです。
中間付近になると、埼玉県と山梨県の県境となり、出口からは雁坂大橋があります。

国道140号線を進めば、近くには道の駅大滝温泉があります。
名前の通り施設には温泉があるので、ツーリングの後の疲れを癒すには良い場所でしょう。
休憩場所として使うこともでき、この施設にはゴミ箱はないので、各自のゴミが持ち帰りしてください。
さらには、道の駅花かげの郷まきおかもあるので、トンネルの近くには、休憩できる場所が多数あります。

全体的に開けた場所で、山の中でもあるので、自然が豊かで、緑多い場所を走りたい人におすすめです。
それほど雪の多くない場所に開通しているトンネルであり、冬でも通行することは可能です。
しかし自然を楽しみながら走りたいというならば、冬以外の季節の方が良いかもしれません。