日本神社
日本神社の特徴
日本神社とは、埼玉県本庄市児玉町にある神社です。
全国の神社は神社庁に登録していますが、数ある神社のなかで「日本」という名前を冠している神社はこちらの「日本神社」のみとなります。
社伝を見ると、もともとは延暦10年(710年)に坂上田村麻呂がこの地に立ち寄って、蝦夷平定の武運を祈願したのが始まりとされています。
その祈願したのが初代天皇・神武天皇だったこともあり、最初は日本神社ではなく「神武神社」と呼ばれていました。
本庄市児玉には獅子舞で有名な石神神社がありますが、地元の住民から「ここにも石神神社と同じぐらい大きな神社があったらいいのに」との要望が募り、その結果、明治時代に西小平の6つの社をこちらの神社に合祀したそうです。
合祀当初はそのまま「合祀神社」と呼ばれていましたが、明治14年(1881年)に現在の日本神社に改称しました。
日本神社の祭神が神武天皇ということで、以前から日本神社は武運や勝運があるとして信仰を集めていました。
最近ではスポーツ関係者が必勝祈願のために訪れることも多く、たとえば2011年のワールドカップで優勝した女子サッカー「なでしこジャパン」もこちらに参拝しています。
そのほか、埼玉出身の女子重量上げ・三宅宏実選手も日本神社に必勝を祈願し、メダルを獲得した話などが伝えられています。
日本神社のおすすめポイント
日本神社に参拝するのであれば、神社のある山のふもとの新井商店は外せません。
実は日本神社は標高約200メートルの山の上にあることもあって、宮司さんなど神職の方が常駐していません。
そのため、御朱印やお守りなどをいただく場所としてふもとの新井商店が機能しています。
なお「商店」とありますが、現在の新井商店は商店としては営業しておりません。
代わりに、御朱印などの授与品がいただけるほか、青達磨などが展示されています。
お店の人ではなく地域のボランティアの人たちが時間のある時に在中しているため、平日には誰もいないことがあります。
確実を期すのであれば土日や祝日などに訪問しましょう。
新井商店にあるその青達磨もおすすめポイントです。
この達磨は珍しいことに赤色ではなく青色をしていますが、その色にあやかってサッカーの日本代表選手が必勝祈願として奉じたことでも知られています。
日本神社へのアクセス
日本神社はあまりアクセスの良い立地ではないため、お車でのお越しをおすすめします。
電車はJR児玉駅が最寄りになりますが、駅からは車でも10分以上かかる距離です。
車の場合、関越自動車道の本庄児玉ICを下り、約20分です。
神社専用の駐車場はないため、新井商店に人がいる時はひと声かけて商店横の駐車スペースを利用させてもらいましょう。