さいたま市大宮盆栽美術館

さいたま市大宮盆栽美術館の特徴

さいたま市大宮盆栽美術館とは、埼玉県さいたま市北区土呂町にある盆栽専門の美術館です。
盆栽専門の公立美術館は世界で初めてということで、大きな注目を集めつつ平成22年に開館しました。

もともとこの辺は「大宮盆栽村」という盆栽が有名なエリアです。
かつて東京都文京区辺りで大名屋敷の造園に当たっていた植木職人や盆栽職人たちが、関東大震災に被災した後、この周囲に移住してきたのが盆栽村の始まりと言われています。
それも、そもそもこの辺りの土壌が盆栽の育成に非常に適していたからです。
それ以降、盆栽文化はさらに栄え、最盛期にはこの周辺に数十もの盆栽園がありました。
もちろん現在も、美術館を中心に日本でも有数の盆栽の名産地として知られています。

さいたま市大宮盆栽美術館は、その盆栽村に隣接するように設立された盆栽専門の美術館ですが、コレクションの核となるのが旧高木盆栽美術館の収蔵品です。
それらの逸品を始め、盆栽にまつわる鉢などの盆器や絵画などの美術品、民俗的、歴史的価値の高い資料を多数公開しています。

また、ここを日本の盆栽文化の核として世界に発信していきたいということで、海外の盆栽ファンのためにも情報を提供するとともに、国際交流などの機会を積極的に提供しています。
もし盆栽に興味のある海外からのお客さんがある時は、ぜひこちらの美術館や盆栽村を案内差し上げてはいかがでしょうか。

さいたま市大宮盆栽美術館のおすすめポイント

さいたま市大宮盆栽美術館のおすすめポイントは、やはり当館の目玉の盆栽です。
「盆栽美術館なら盆栽好きじゃないと楽しめない」と思ってしまいそうですが、そんなことはありません。
樹齢100年~数百年に及ぶような歴史を感じさせる大作を前にすると、盆栽について何も知らない人でもきっと感銘を受けるでしょう。
もちろん盆栽ファンには必見のスポットです。美術品としての価値も非常に高い逸品が揃っています。

なお、季節にかかわらずいつでも楽しめますが、春から初夏、秋などの緑や紅葉の美しいシーズンが特におすすめです。
自然の彩りがさらに盆栽たちの魅力を増します。

また、盆栽にまつわるお土産も各種販売しています。
盆栽の販売はもちろんですし、「大宮盆栽だー!!」というご当地のサイダーなども楽しいでしょう。

さいたま市大宮盆栽美術館のアクセス

さいたま市大宮盆栽美術館へのアクセスは、電車ならJR宇都宮線の土呂駅東口から徒歩で約5分です。
東武アーバンパークラインなら大宮公園駅から歩いて約10分になります。

また、2時間まで駐車料金無料の駐車場もありますので、マイカーでの来館もおすすめです。
首都高速埼玉新都心線の新都心西出口からなら約6km、東北自動車道の岩槻出口からは約9kmで到着します。