埼玉の有名グルメいろいろ

埼玉というと、どうしても東京に近い田舎というイメージが強くて、何となく、ぱっとしないところがあります。
そのせいかために、埼玉の観光地や名物って何だっけ?っていう人も多いのではないでしょうか。
しかし、実は埼玉にはいろいろなグルメがあるんですよ。
しかも、そのグルメというのも他の県に負けず劣らず多岐にわたっていますし、地域も広範囲です。甘い物だけじゃなくて、お茶やお総菜というように、いろいろな生活シーンに即したグルメがここにはあるのです。
エリアを見てみると、北は本条から、西は秩父、南は所沢、東は春日部というように、埼玉県全域にいろいろなグルメがあります。

その土地を聞いただけで、どんなグルメがあるのかがぱっとわかるようなご当地グルメも豊富です。
その一例が狭山でしょう。狭山といえば、やはり狭山茶です。色の静岡、香りの宇治、味の狭山と言われるくらい狭山茶は味わい深いと言われています。
狭山はお茶の生産地としては、北の方に位置していて、冬には霜が降りることもあります。涼しい気候のために、厚みのある茶葉ができるのが特徴です。
鎌倉時代に武蔵国である狭山丘陵一帯で中心に栽培されました。狭山茶の大きな特徴は、茶葉の厚さと伝統的な火入れによって色・香り、味ともに濃いお茶で、少ない茶葉でも良く出るお茶として知られています。
また、このお茶葉を直接野菜としていただく、「お茶くろ佃煮」というのもあります。肉厚で深いうまみのでる狭山茶の新芽を生のままに使用した佃煮で、あたたかいご飯やおにぎり、お豆腐や生湯葉などと一緒に食べるという人も多いです。これもまた埼玉県の特産品ということができるでしょう。

さらに、ご当地グルメとしてぱっと思い浮かぶのは、草加です。草加といえば、やはり草加煎餅ですよね。草加市の草加煎餅のルーツは諸説ありますが、もっともポピュラーなのが「おせんさん」という女性のエピソードです。
かつて、草加が日光街道の宿場町として栄えた頃、おせんさんという女性が街道で旅人相手に茶屋を開き、そこで団子を売っていました。しかし、時々その団子が残ってしまい、日持ちがしない団子をどうにかしたいと思って思いついたのが、団子を平らにしてつぶし、天日で乾かしてから焼き餅として売るというアイディアです。これだったら保存ができるし、美味しいので、それから草加煎餅はここの名物になりました。

(参考サイト)
1.狭山茶
2.お茶くろ佃煮
3.草加せんべいの歴史と現在