豚みそ丼発祥の地である「野さか」
秩父の名物グルメとして欠かせない豚みそ丼
豚みそ丼は、今や秩父エリアの名物グルメとして知られています。その昔、秩父では猟で捕らえたイノシシを味噌漬けにして保存していました。
それがいつしかイノシシから豚に移り変わり、現在は秩父名物として味噌漬けが作られています。
この味噌にたっぷり漬け込まれた豚肉を炭火で焼きあげたのが豚みそ丼です。
普通の豚丼とは異なり、味噌の風味と豚のジューシーさが味わえるとあって、人気を集めています。
豚みそ丼の発症とも言われるお店「野さか」
もともと野さかは和食処として開店したお店でした。豚みそ丼が完成するまでのきっかけとなったのが、お客様の一言です。
野さかの開店当時は、看板に大きく「秩父の御食事」と入れていました。その文言を見て来店されたお客様は「秩父の御食事ってどのようなものですか?」と尋ねたそうです。
皆に食べてもらえるよう、単純に「おすすめメニュー」として書いたため、店主は上手く答えられませんでした。
そのやり取りを終えた後、店主は秩父の食事について色々と調べます。
秩父=蕎麦ということで、ここでしか味わえない物を模索した結果生み出されたのが、「高砂そば」です。
大根おろしをベースに、蕎麦の上にのったつまの食感も味わえるとあって、お客様から好評をいただきました。
ですが、店主はここで納得したわけではありません。野さかオリジナルの高砂そばを作ったものの、このままでは秩父名物の蕎麦と何ら変わりはないと感じていたからです。
新たに秩父独自の名物を作りたいという想いで完成したのが、豚肉味噌漬丼の試作品です。
試作品を食した人からのお墨付きをもらいましたが、お客様に出すには不安を覚えた店主はある行動に出ます。
それは、豚丼の本場である北海道で豚丼を食べること。北海道帯広を訪ねて視察研修を行い、実際にその味を確かめました。名店の数々を巡ったうえで、お客様に認めてもらえるという確証を得た店主は、豚肉みそ丼一本で勝負することに決めたのです。
お肉のジューシーさが引き立つ豚みそ丼のこだわり
豚肉は炭火で焼いているため、脂もほどよく落ち、適度な焦げ目がつきます。肉そのものの味を楽しめる豚肉は、香ばしさが口の中に広がり、とってもジューシー。
肉々しさを感じるロース肉と、柔らかさがたまらないバラ肉がミックスされているのも大きなポイントです。ロースもしくはバラ肉のみでオーダーすることも可能。自家製醤油だれがたっぷりかかっているご飯も箸が止まらなくなる美味しさです。
サイズは並盛・大盛・特盛から選べます。並盛は女性でもペロッと食べられるので、男性であれば大盛もしくは特盛がおすすめです。