鉢形城歴史館

鉢形城歴史館とは?

大里郡寄居町にある「鉢形城歴史館」というのは、国の指定史跡である鉢形城の歴史を中心として、地域の文化や歴史を学習し体験することができる施設のことです。
鉢形城というのは戦国時代の城跡で、昭和7年に国指定史跡になりました。
もともとは、文明8年(1476年)に当時の関東管領であった山内上杉氏の家臣、長尾景春が築城したと言われています。
その後、小田原の北条氏康の四男、氏邦が整備・拡充を行い、現在の大きさが整えられました。

鉢形城跡は「21世紀に残したい埼玉ふるさと自慢100選」に選ばれている他、「日本100名城」「日本の歴史公園100選」「日本の史跡101選」にも選ばれています。
鉢形城歴史館は平成16年10月17日、鉢形城公園が開園したのと合わせて「鉢形城歴史館・寄居町埋蔵文化財センター」としてオープンしました。
鉢形城跡のガイダンス施設として、家族連れなど多くの観光客が来館しています。

開館時間は午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)、月曜日と祝日の翌日、年末年始は定休日となっています。
入館料は一般が200円、学生等が100円で、70歳以上または小学生・中学生以下は無料です。
なお、駐車場正面入口の郵便ポストには百名城スタンプが設置してあります。

鉢形城歴史館のおすすめしたいポイント

鉢形城歴史館では企画展を随時開催していますので、寄居町周辺の歴史に興味のある人は、企画展のスケジュールをあらかじめ確認してから行くのもおすすめです。
過去に行われた企画展としては、「記念物百年展参加事業記念物百年と鉢形城」や「鉢形城その後~開城後の鉢形城」「後北条氏の庭園~出土遺物を中心に~」などといったものがあります。
平成30年に開催された「鉢形城その後~開城後の鉢形城」では、寄居町指定文化財である「徳川家康朱印状」や昌国寺蔵/埼玉県立歴史と民俗の博物館から寄託された「貝製盃」、川口市教育委員会蔵の「赤山城跡出土碗」、「大平遺跡出土漆製品」(さきたま史跡の博物館蔵)などが展示されました。

鉢形城歴史館へのアクセス

鉢形城歴史館にバイクか車でアクセスするには、関越自動車道花園ICで下車し、国道140号バイパスを秩父・長瀞方面へ6km(約15分)のルートがおすすめです。
公共の交通機関で行く場合には、JR八高線・秩父鉄道線・東武東上線「寄居駅」下車し徒歩約25分、またはイーグルバスを利用します。
イーグルバス寄居駅発・和紙の里行きに乗り、「鉢形城歴史館前」で下車すればバス停からは歩いて約5分の道のりです。
イーグルバスは本数が少ないので、利用を考えている方は時刻表を必ず確認しましょう。