本庄レンガ倉庫
本庄レンガ倉庫の特徴
埼玉県本庄市銀座にあるのが「本庄レンガ倉庫」です。
本庄市の商店街を進むと赤いレンガ造りの建物が見えてきますが、それがこの倉庫で、正式には「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」と言います。
本庄レンガ倉庫は現在本庄市が所有していますが、もともとはその正式名称からもわかるように、本庄商業銀行の倉庫として使用されていました。
建造は120年以上前の明治29年と言われています。
当時この地では養蚕業が盛んだったこともあり、銀行は融資の担保として繭を預かっていました。
その繭の保管場所として建てられたのが、このレンガ造りの倉庫です。
本庄レンガ倉庫は、平成29年から交流施設として市民に開放されています。
およそ2年に渡る耐震補強工事を経て、交流スペース、展示スペース、多目的ホールからなる2階建ての施設に生まれ変わったのです。
内部は最新技術を凝らして工事が施されていますが、外観のレンガは明治時代のものそのままです。
ちなみにこのレンガは深谷市にあった日本煉瓦製造株式会社の煉瓦製造施設で作られたもので、同じ工場で東京駅のレンガも作られました。
本庄レンガ倉庫のおすすめポイント
本庄レンガ倉庫のおすすめポイントは、まずその歴史を感じさせる外観です。
中に入る前に明治時代そのままの姿を留めるレンガ造りの勇姿を目に刻みましょう。
中に入ると、1階が受付と交流・展示スペースとなっています。
展示スペースには本庄市に関するさまざまな歴史的資料があり、観光用のリーフレットなども多数です。
グルメガイドも無料で配布されていますので、本庄市やその近辺の観光の前に立ち寄るとよいでしょう。
本庄レンガ倉庫は2階も見どころです。
こちらは多目的ホールになっており、2階に上がると大きな空間がが広がっています。
屋根を支える柱が見当たりませんが、それは、「キングポストトラス」という構造で屋根が支えられているからです。
ちなみに、富岡製糸場繰糸所も同じ方式で建てられています。
なお、多目的ホールの利用は、事前の許可が必要です。
また、見学のみならず休憩スポットとしても本庄レンガ倉庫はおすすめです。
最初は繭を保管するための倉庫でしたが、最近までは洋菓子店としても市民に親しまれてきました。
そのおなじみのスペースを生かして、今では定期的にジャズのコンサートなどの催し物が開かれています。
そのほか、無料で楽しめる自主企画が多数です。
街歩きに疲れたら、こちらで一服してはいかがでしょうか。
本庄レンガ倉庫へのアクセス
本庄レンガ倉庫の最寄り駅はJR本庄駅です。
上野駅からなら、普通電車で約90分、快速や特急で約70分のアクセスです。
駅からは歩いて約8分で到着します。
入館料は無料です。
また、14台収容可能な駐車場もあります。