春の熊谷
●熊谷市のこと
熊谷市というのは、埼玉県の北にある市のこと。
人口が200万人ほどの市ですが、わりといろいろな催しが行われています。
また、熊谷市は「景観条例」がしかれていることでも有名ですね。景観条例というのは、街並みを損なわないように建物の高さや色に決まり事をつくること。
熊谷市には「うちわ祭り」という全国的にも非常に大きなイベントがありますし、歓喜院大聖堂などの貴重な建造物がありますので、そのたたずまいを後世に残すためにいろいろな工夫をしているのです。景観条例だと、京都が一番有名ですよね。京都には多くの神社仏閣があるため、それらの損哀歓を邪魔しないような街づくりがされるようになっています。こうすることで、昔から日本に伝わった美しい情景を守り続けていこう、という取り組みですね。
昔からの街並みを守り続けているのは日本に限らず、フランスのパリなどもそうなのですが、日本の場合は地震や災害が多いのでどうしても新しい建物をつくらなければなりません。でも、作るときはきちんと昔の建物や街並みを守る形で作ろうよ、というのが景観条例の持つ意味です。
そんな景観条例に守られた熊谷は、どこか昔の名残を感じることができる静かな地域。
「和」の伝統が残されていて、生活をしていても「日本の美」を感じることができます。埼玉県民にとって、熊谷のような土地が残っているというのはすごく誇らしいこと。神奈川に横浜と鎌倉があるように、埼玉にはさいたま市もあれば熊谷もある、ということですね。
●熊谷といえば、桜まつり
熊谷にある熊谷桜堤では、春になるとたくさんの桜が咲きます。
この敷地には500本もの桜が植えられていますので、一度に桜が咲き誇る姿は圧巻。薄いピンク色に彩られた道をみることができます。桜の季節になると、この地に桜を見に行く人であたりはいっぱいに。お弁当をもってお花見をしにいくにはぴったりの地域なので、親子連れからお友達同士まで、多くの人でにぎわいます。
この桜まつりが終わると、熊谷では「うちわ祭り」という埼玉でも有名なお祭りに突入していくことになります。
個人的には大沼公園をオススメしたいかな。水と緑がうまく共存している本当に美しい公園なので、つい時間を忘れてのんびりしてしまいます。沼の中には「弁天島」という島もあり、風情があっていいですよー。僕も、春~夏にはよくここに行きます。